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2007年11月10日 (土)

思考停止・29 ~データの取り方~

 今朝の産経新聞を読んだ。生活習慣と小中学生の学力の相関関係を調べた、先日の文科省の試験結果の解釈の仕方が出ていた。先日は「朝食を食べる子は学力が高い」なんて当たり前のことを書いていたが、当然のようにそれに対する批判があったらしい。

 子供時代は、きちんと規則正しい生活ができているほうが、何をやっても有利なことが多い。ことは勉強だけではないと思う。なぜかというと、基礎知識や基本習慣を、学校というところで身につける時期だからだ。人とは違うけど、サルの群れでも、子ザルは子ザルだけで集団を作る。ここで将来の基礎を学んでいるのかも知れない。

 学校は一応時間で動いているから、この時間によって動かされる習慣に早く適応したほうが、学校では当然有利になる。我々の生活だったら、朝起きて、ご飯を食べて、エネルギー切れが起こらないようにして、活動を開始するのが有利に決まっている。ましてや学校でやる勉強を、学校の時間の中で試験したのだから、いい結果が出て当然である。

 学校のシステムで、学校でやっているのと同じ形式の試験を受けて、万が一結果が出なかったら、それは大事というものだろう。朝食を食べるってのは、学校にあわせた生活習慣が出来ているということを確認したに過ぎないから、当たり前の結果なんじゃないか。それをわざわざ特別なことのように言うとは、「科学的思考」が不得手なのかな、この人は。私ならば「必然」の一言ですんでしまう現象だ。

 さてさて今回はそんなことが言いたかったのではない。『ネット、朝食・・・学力との関係は』などという見出しで書いていたので、ちょっと朝食に触れてみただけのことである。インターネットやゲームをする時間と学力の相関関係に言及していたのが、ちょっと理科系の私からみると、相変わらずだなあ・・・と感じたからだ。

 まずグループを一日あたりで ①全然やらない ②1時間未満 ③1~2時間 ④2~3時間 ⑤3~4時間 ⑥4時間以上、と分けたのだそうだ。そして小学校6年生と中学校3年生で比べてみると、学力が高いのは小学校では③④、中学校では②③になったのだそうである。

 それはそんなもんだろうなと予想はできる。小学生でパソコンを使いこなすてのは、やっぱりどこか進んだところがある子供なんだろうね。でもあまり長い時間やっていたら、勉強よりもパソコンに適応してしまうから、かえって勉強の方がお留守になってしまうのかも知れない。目だって疲れるしね(ちなみに、この時間と視力の関係は調べたのだろうか。成長期の子供にとっては、こちらの方が重大かも)。

 中学校では、小学校よりも若干、パソコン時間が短い方が学力が高いというのも、学校でやることが多くなっていくから、いきおいパソコン時間が減っていくのは当然のことだろうね。もしも高校でも調査したら、この傾向はますます強くなっていくだろう。こんなことは調べなくてもわかることだよね。ようするに学校に適応した人間は、学校ではいい成績や結果をだすことは明らかだからだ。

 子供の中でパソコン時間が多すぎる人達は、パソコンが必要だからではなく、既に「嗜好」となってしまっているね。食べ物でも必要なものを美味しく感じるから、美味しいものを食べるのは健康に良いことだけれども(北大路魯山人は「味覚は栄養を保証する」と言っている)、嗜好に嵌ると、かえって健康を害するよね。同じ現象が起こっているんだよ。昔の人はこれを、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と言った。

 興味深いのは①、つまりまったくやらないといった集団である。これは能力的に低くてできない者と、そんな時間の余裕はすでにないというものが含まれるからだ。前者はきっととても低い学力しかないだろうし、後者はとても高い能力を示す可能性がある。だいたいパソコン時間なんて、家にパソコンがなければ「0」になっちゃうだろうし。家にパソコンがなければ学力が低いなんてことは、とても言えないしね。ここではまったく「相関関係」は成り立たない。

 なぜ相関関係が成り立たないかと言えば、このグループは本来「一括り」にしてはならないものだからだ。つまりパソコンに触れる、触れないというのは、そのほかの条件と大きくかかわりがあることであって、そのほかの条件によって学力は大きく変わる可能性が大きいということだ。

 これは朝食と同じことだね。毎朝規則正しく朝食を食べていたとしても、学校の勉強ではなくて家業を手伝っていたりしたら、朝食を規則正しくとることは、学力には反映しない条件になるもんね。昔はこんな子は結構いたんだよ。だから勉強が出来ないからって、必ずしも馬鹿だなんて思わなかったもん。「あの子は家の仕事を手伝っているから、俺なんかかなわない」なんて子はいたんだ。

 社会の条件は一つではないのに、学力なんて、学校で行っている一つの価値観で人間を評価しようとすると、なんだかよくわからないデータになってしまう。理科的思考力が下がっている現代日本では、数字が出るだけで「科学的調査」と思うのかもしれないけれど、検体の取り方を間違えると、得られたデータの価値はとても低くなると思うよ。

 それでも何十億円もかけて行った調査なんだから、どうにか活用してもらいたいものだけどね。もしも出来なかったら、それこそ税金の無駄使いだ。無駄に何十億も使うのなら、一部でいいから私の研究に援助してよ。世の中に貢献できるような結果を出すからさ。

 さて今日はこれから神戸である。毎週、土日といってもほとんど休みは取れないが(貧乏暇なしってか)、実りが多い時間が過ごせれば、それはそれで値打ちがある。行った努力と成果の間に相関関係が成り立った場合、我々は一般的に「時間を無駄にした」とは感じない。そして私には無駄にする時間は、あまりない。幸せなことだが。

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