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2017年3月15日 (水)

妄想!櫛名田比売命

 なんでこうも風が強いんだ? おかげで目が、目が~っ!のムスカ状態ではないか。山が黄色みを帯びているから、花粉だけじゃないんだよね、きっと。疲れ目に花粉、加えて黄砂。いったいぜんたい、どうなっておるのか!(怒り狂って、日本の西に、国…環境保全も考えられないような国のことですが…はいらないとまで思う、ここ十数日の私です)

 さてさて、昔々、ヤマタノオロチってえ怪物がいたのだそうです。頭が八つに尻尾が八つ、そんでもって胴体が一つと言いますから、どこかに行こうと思った時は、八つの頭で相談しなければなりません。

 議論がうまくまとまればいいのですが、まとまらなかったらどうしたんでしょうか。またまとなったとしても、議論に時間がかかりすぎたら、もう夜になっていて、「行くの、や~んぴっ」ってことにならなかったのかと、老婆心ながら心配になります。なにしろ井上陽水さんは、遊びに行きたいけど、傘がない~って歌われていますからね(古いなあ……)。傘がないくらいで、遊びに行こうかどうしよ~…って悩んだりするんですから。

 傘がないくらいで悩むんだから、頭が八つもあったら、絶対に意見が食い違うはずなので、きっとあまり外出は得意ではなかったのではないかと、勝手ながら想像しております。(まあ、ヤマタノオロチみたいな大怪獣に、そうそうしょっちゅう出かけられても困りますが)

 ところが古事記なんかを読んでみると、このヤマタノオロチ(八岐大蛇)さんはけっこう悪さをしておりまして、毎年、足名椎命と手名椎命(アシナヅチとテナヅチ)さんの娘とぱっくりこと食べちゃうってんですな。とんでもないヤローだ!

 でこの夫婦の8人いた娘のうち7人まで食って、今年は最後の一人、クシナダヒメが食べられるってときになって、なんと須佐之男命(スサノオノミコト)という、エライ神様が通りかかります。

 この須佐之男命ですが、これまた不思議なお人(神様)でございまして、天上界にいた時には、お姉さんの天照大神(アマテラスオオミカミ)さんを困らせてばっかりのグレーテルだったのですが、天上界から追放されて地上界に来たとたん、大変な正義の味方に変身してしまったのでございます。(悪に強いものは正義にも強い?)何か重大な心変わりがあったんでしょうか?

 で、クシナダヒメを抱いて泣いている、アシナヅチさんとテナヅチさんに、「よっしゃ、わしがなんとかしたる。その代わり、娘さんはわしの嫁にくれ」などと申し込むんですな。アシナヅチさんとテナヅチさんからみれば、ヘビの化け物に娘を食われるくらいなら、須佐之男命に娘を嫁がせた方がはるかにいいですから、これを承諾いたします。

 すると須佐之男命さん、酒を作れと申します。それを八つの樽に入れて、ヘビ(おろちですが、めんどうなのでヘビにしときます)が酒に酔っぱらっているうちに、退治しちゃおうと作戦を立てるわけでございます。(ヘビって酒に酔うのかなあ? 昔、マムシ酒を造ろうと、ヘビを焼酎の中に入れたことがありますが、ヘビが激怒しただけでしたけど…いろんな不必要な経験をしておりますな、私は…途中で可哀想になって、解放してあげましたけど。基本、マムシは臆病な生き物ですから。一般的に日本の本州で見かけるヘビで、最も狂暴なのはシマヘビですが、毒はありません。私は子供の頃、一度噛まれたことがあります…ったく、しょうもない経験はたくさんしております)

 で、クシナダヒメは櫛に変えて(さすが神様!)自分の髪に刺し、待ち構えておりますと、なんとこのヘビの化け物、酒を食らって寝てしまうんんですな。きっと毎年楽勝で娘を食べることができたので、油断してたんでしょうな。(油断大敵火がぼうぼう)

 それを須佐之男命さんは手に持った十束剣で滅多切りにするのですが、八本あった尻尾の何本目か知りませんが、そこを切った時、硬いものに当たって刃がかけてしまいました。そこを切り裂くと天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ…後に草薙の剣と改名され、三種の神器の一つとされます)てえのが出てきたんだと。ヘビの中には、腕のいい刀匠が住んでいたのだろうか、それとも剣を呑んでいたんだろうか…さぞかし痛かったのでは?

 まそれで須佐之男命さんはクシナダヒメを無事に救うことができ、たぶんその後は二人で幸せに暮らしたのかな~…と想像させておしまいなのですが(だって、この物語、救出した後のことは記述がないもん!)、そんなバカなことはない。なんてえことを理科系の大学生だった私は、一般教養の文学の講義中に考えておったのですな。

 講師はW大のU先生。この人はいい先生だった。第一話が面白くて、ちっとも退屈しなかったので、私は毎週、一番前の一番真ん中で講義を受けてたんですよ。試験は2問しか出されなかったんだけど、気合が入りすぎた私は、1問めに時間を取られ過ぎ、2問目には極めて心残りな答案しか書けなかったんだけど、評定は良かったです。きっと1問めの答案で、いつも一番前の真ん中で、目を輝かせながら講義を受けていた私のことを知っておられたんだね。

 当然U先生のお話の中にも、興味深いお話がたくさんあったんだけど、まずは理科系の学生としては、観察から入ります。ヤマタノオロチの外見ですな。八つの山と八つの谷を越え、背中には木が生え苔むしていて、お腹は血がただれている…… 

 一番に思いだしたのは、火山の噴火でございました。粘り気が弱い溶岩は、色が黒っぽいものだけど、これが流れると、背中は苔むしたように見え、腹はまだ固まっていない溶岩が、外側だけ固まった溶岩を破って出てきますから、血でただれているように見えるんですわ。ちょうどハワイのキラウエア火山の溶岩が流れているようなものです。

 するとクシナダヒメってなんだろう?ってことになります。U先生は偉かった。クシナダヒメってのは日本書記では奇稲田姫と書くということから、実は珍しいくらいイネがよくできる田だったのではないかと。

 つまり毎年のように噴火して、人々がせっかく苦労して作った田んぼをのみ込んでいたんではないかというイメージができるんですな。

 こうなると須佐之男命さんが酒を八つの樽に入れてヘビに飲ませたら云々というのが見えてきます。実は酒ではなくて、谷をせき止めて作った水溜りは、人造湖みたいなものだとすれば、ある程度溶岩の流れが穏やかになりそうなところに人造湖を作っておけば、そこで溶岩が冷え固まり、止まらないこともありません。

 古代中国では治水工事の伝説が多いですが、これは治水ならぬ治火山なんですよ(たぶん)。しかも溶岩には鉄分がたくさん含まれていることが多いですから(溶岩を見ると、よく錆が浮いたのがあります)、これから剣を作ることも、あるいは可能だったかもしれません。なにしろ人類が最初に使った鉄器の原料は隕鉄だったという説があるくらいですから。後は偶然に地表に露出していた鉄鉱石の上で、何度となくたき火をしていたら、知らない間に鉄が取れたとかなんとか。なら溶岩から鉄をとっても、全然不思議じゃないし。

 で、この伝説があるあたりの火山といいますと、伯耆は大山! 大山は子供の頃から何度も登ったことがあるのでよく知っておりますが、残念ながらここの火成岩は、色が灰色で安山岩が主体でございます。もしも大山が噴火(歴史記録には残されていません)したのだったら、溶岩がたら~り、たら~り流れるタイプではなくて、爆発性の噴火だったでしょう。

 するとヤマタノオロチ伝説とは符合しなくなります。だいたいそんな大蛇はいなかったと思うよ(大昔は気温が高かったかもしれないけど、そうなるとそこに人類がいた頃ではなくなるので…ミトコンドリアイブすら誕生していない?…そんな現象が起こっても、情報は伝わりません。伝わらなかったら、伝説も神話も残りません)。

 では、須佐之男命さんがヤマタノオロチを退治したのは、いったい何処? いつ頃? という疑問が湧きますよね。実は私も(まだ)調べてません。ですがこの仮説に基づけば、少なくとも人類が稲作を始めていたことと、粘度の低い溶岩を噴出する火山があった地域ってことになります。

 幸いにしてヘビの信仰は、日本の神社にあるしめ縄という形で残っていたり、ヘビが神話に登場するのは、世界中にあります(中には頭がいくつもあるヘビの話が残っているところもございますね!)。アダムとイブに智慧を授けたのもヘビだし、マヤなんか(時代はずいぶん新しいですが)でもケツアルコアトルなんて翼を持ったヘビが登場しますし、インドや東南アジアに行けば、そりゃあもう……

 ってことで、櫛名田比売命は奇稲田姫は、古代に稲作をしていた地域で、火山が近くにあれば、可能性としてはいくらでも出てくるんですな。そして奇稲田姫には須佐之男命というナイトが出現します。

 面白いもんですな、今朝の新聞に、国会で某女性大臣がポカをやって責められているようなことが出ておりましたが、でも、須佐之男命は(たぶん)いるんじゃないですか? だって名前が名前だもの(笑)。

※ 今月の『○○を語る会』は、18日、25日の分散開催でございます。どちらに参加してくださっても結構です(同じことを話す可能性は、低いです。なにしろ気分次第で、どうにでも変わる人ですから、私は)。よろぺこ!

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