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2017年5月13日 (土)

春暁

  「春暁」

        孟恐然

 春眠得覚暁

 処処見啼鳥

 夜来風雨声

 花落知多少

【書き下し】

 春暁

        もう こわいねん(もうきょうねん、ではない)

 春眠暁を覚える

 処処に啼鳥を見る

 夜来風雨の声

 花落ちることを知る多少を

〔怪説〕

 春眠は夜空が明けてくるのを知っている。もう周囲は明るくなっているから、早起きの鳥たちが鳴いているのが見える。そういえば昨夜から雨風がひどかったねえ。たくさん花が落ちたのを知っているよ。

 これは夜更かしが過ぎて、夜が明けてから寝た作者の作品です。春は次第に夜明けが早くなっていくので、「まだいいや」と夜更かしをしていると、知らない間に空が白んでいくんですな。「おっ、こりゃヤバい」ってんで、慌てて風呂に入って寝るんですが、寝るころにはもう小鳥が飛び回っております。当然すでに明るくなっていますから、雨風で地面におちてしまった花も、たくさんあるのが見えてしまうんですな。(今朝の私の状態でした…)。

 はい。初めて出会ったのは、高校一年の漢文の教科書で、であったと思います(記憶がすでに朧)。『唐詩選』の「春暁」は、孟浩然(もうこうねん)というお方がお書きになったようで、春は眠たくて(きっと当時から花粉アレルギーか黄砂の害があったに違いない。今ほど空気が汚れていなかったから、症状がひどくなかっただけで。アレルギー反応は全身で起こるから、普段よりも疲労してしまって、眠かったり、だるかったりするんだよね。だから「春は眠い」と大昔から言われていたのは、大昔にも花粉アレルギーや黄砂に対してのアレルギー反応があったからに違いないと、きわめて勝手に、私は思い込んでいる。文句あるか!)なかなか目が覚めず、目が覚めても寝床から起きだしていきにくい(ほら、間違いなくこの倦怠感は、きわめて軽度のアレルギー症状だ)。だから春眠では夜明けに気が付かない(爆睡中か?)。あちこちで小鳥の鳴き声が聞こえてくる(はっきり言います。鳥は結構早起きです!)。鳥たちはみんな起きて飛び回っているんだろうな(けど、気怠いから、もうちょっと寝ておこう、なんて気分が見え見えですな!)。そういえば昨夜は雨風がひどかったようだ。きっとたくさん花も落ちてしまっているんだろうなあ。

 まあ原作をたった二文字変えただけなんだけどねえ。(作者の名前も一文字いじくりました…笑) 原作は朝寝坊の詩、私のは夜更かしの詩でございます。どっちにしても、基本的生活習慣が崩れまくっております(笑)。

 こんな生活をしていると、「早寝、早起き。規則正しい生活をしなさい!」という、世間一般で「善い」とされている常識から、かけ離れていきますねえ。でも自然界では、多くの猛獣は、夜行性なんだけどねえ。猛獣に「早寝早起き」を説いても、取って食われるのがオチではないかいね。

 夕方起きて、夜活動して、朝寝るんだって、それが毎日続けられるんなら、それなりに「規則正しい」わけだし(ただし、世間一般の人とは、生活のリズムが異なるので、「出会い」が激減するだろうけど)、別にどうってこともないのではないかと思うが、どこかの誰かが、朝起きて、昼働いて、夜寝る生活を「真っ当」だとしてしまったから、こんな偏見が生まれたのかもしれないね。

 こんなことを常識にするから「夜討ち朝駆け」なんて戦法が有効になってしまったわけで。でも釣りに行くのなら「朝まずめ、夕まずめ」っていうじゃない。ちゃんと魚の生活リズムに合わせなきゃ、釣れる魚も釣れないで終わってしまうからね。

 どこかの誰かが勝手に決めてしまった「常識的な生活リズム」のおかげで、時には苦労することもあるんではないだろうかね。

 ただし、今日はさすがに眠いので、たぶん明日の朝は「春眠不覚暁」になると思います。

※ 今月の『○○を語る会』は、5月20日、第三土曜日です。よろしくお願いします。

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